LUCKY通信 2018年9月号 高齢者とは75歳以上?
現在、日本では65歳以上を高齢者としていますが、これを70歳又は75歳以上に変更しなければならない日がいずれはやってくるでしょう。
日本経済がこれからも活力を維持し、基礎自治体が財政破綻しないためには、総人口に占める現役世代の割合を一定以確保しなければならないからです。
今のよに65歳でサラリーマンが定年を迎え、年金受給者になる社会を今後も続ければ、現役世代の負担が大きくなりすぎて年金制度は勿論、様々な社会保障制度が持たなくなるからです。現在は1人の高齢者を約2.3人の現役世代が支えていますが、2040年頃には1.5人で支えなければならなくなると言われています。現役世代6人で4人の高齢者を支えるようになる訳です。
この計算は現役世代を15歳~64歳としていますが、本来であれば20~64歳としなければならない訳で、そうすれば数値は更に厳しくなります。
そこで高齢者の定義を75歳以上に変更し、現役世代を20~74歳とすれば、2040年頃になっても現役世代の負担は今と変わらなくなる訳です。
現在の男性の平均寿命80.98歳(女性は87.14歳)ですから、65歳で「老人」とするには早過ぎます。しかし、多くのサラリーマンが65歳になると定年退職となり、無為の日々を過ごしている人たちが多いのです。
つまり、自分自身の健康状態と社会制度の狭間で戸惑いを感じ、それが精神的ストレスとなって「うつ病」の発症原因となっているとも言われています。
70歳を過ぎても現役として働くことを前提とした社会が実現するまでは、65歳で引退してしまう彼らの精神的老化を防止する方法が重要となります。一つの方法として「ワープステイ」(ネット検索でご覧下さい)と呼ばれるものがあります。